
【衣】まとうものを整えるということ
―― 3S Life 実践ガイド #03
衣服は、わたしたちの「第二の皮膚」とも言われます。
外的な環境から身を守り、自分自身を表現するものでもあり、
心地よい衣服は、自然と気持ちも整えてくれる存在です。
3S Lifeにおける「衣」は、単に服を着ることではなく、
「どう在りたいか」を日々選び取る行為だと考えます。
目次
1|Simple(整える)|衣服の“量”ではなく“質”を見つめる
衣服において「整える」とは、持っている枚数を減らすことではありません。
本当に必要なもの、自分の生活にフィットしているものを選ぶこと。
そのためには、服を“数”でなく、“意味”で捉え直す必要があります。
- 今の自分に似合っているか
- よく使っていて、身体になじんでいるか
- 季節や気候に適しているか
こうした問いを重ねながら、衣服を選び直していくことで、
「なにを着たらいいかわからない」という悩みは静かに減っていきます。

2|Seamless(つなぐ)|自分らしさと環境をつなげる
衣服は、身体と空間をつなぐ“うつわ”です。
寒さや暑さ、湿度の変化に応じて自分を守りながら、
他人との関係性や社会的な文脈も担う大切な役割があります。
たとえば、
- 動きやすく、姿勢を正してくれる服
- 季節に合った素材で、身体がストレスなく過ごせる服
- 「今日の自分」を静かに支えてくれる服
衣服選びは、日々の自分を「社会につなげる調整行為」でもあるのです。
3|Sustainable(続ける)|長く着る、手入れするという選択
お気に入りの服を手入れして、何年も着続けること。
それは、環境にも、心にも、やさしい選択です。
- 天然素材の服を選び、洗濯や保管方法を見直す
- 修繕や染め直しによって、もう一度“着たい”を生む
- 買い足しよりも“買い直し”を意識する
サステナブルな衣生活とは、「壊れたら捨てる」ではなく、
「育てていく」ことでもあります。

まとめ|服は、今日の自分を選ぶ道具
朝、「なにを着るか」を選ぶ瞬間。
それは同時に、「どんな自分で在りたいか」を選んでいるということ。
だからこそ、衣を整えるとは、
暮らしを整え、自分を受け入れるという営みでもあります。
モノとしての衣服を超えて、
「まとう感覚」を丁寧に意識することが、
3S Lifeにおける“衣”の本質です。
【実践アクション|衣を整える5つの習慣】
- 「1 in 1 out」ルールで衣類を循環させる
- 季節ごとに“今の自分に合う服”だけを手元に置く
- 天然素材の服を選び、洗い方・干し方を見直す
- 着なくなった服はリユース or 修繕して再活用
- クローゼットを「気持ちが整う場所」に整える
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